インタビュー Interview

• 弁護士を目指そうと思ったきっかけは何ですか

  ツアーコンダクターや旅行代理店での仕事は、それ自体楽しい旅行をさらに楽しいものにするための演出家の仕事だと思います。そのような仕事に長年従事しているうちに、いま現在トラブルを抱えている方が、また旅行に行こう、人生を楽しもうと思えるようになる手助けをしたいと思ったことです。

• 社会人経験で弁護士活動に生かせている点はありますか

  旅行には、天気、交通機関、お客様の体調等のトラブルにより、予定どおりに進まないことがありますが、旅行への期待が大きいだけに、精神的ショックも大きくなります。このような場面に対応しているうち、どんな状況でも良い側面を見つけ、自然な形でお客様にも感じて頂くことで、トラブルも良い結果に繋がり得るということを学びました。私がツアーコンダクターのアルバイトと旅行代理店勤務の経験で得たことをひとつだけ挙げるとすれば、どんな状況でも物事の良い側面を見つけようとする癖です。弁護士になり、様々な問題で悩みを抱えた方のご相談に乗ったり、代理人として関わるようになってからも、法律上の問題を解決することは当たり前のこととして、旅行業で染みついた癖も大切にしています。

• 今後の弁護士活動についてどう考えていますか

  ツアーコンダクター及び旅行代理店の社員として、ひとつひとつの旅行に最初から最後まで関わっていた経験は、弁護士として、その人の人生に寄り添えるような業務に生かせると感じています。これまでも、日常的にサポートが必要な方については、高齢の方や障がいを持っている方の成年後見人等として、財産管理や関係各所との調整、ご本人及び支えるご家族のサポートを行ってきましたが、より多くの方を担当させて頂きながら、介護事業所等へのサポートにも取り組んでいきたいと思っております。